シラカバの木はなぜ白いのか

ふと、なぜシラカバの木は白いのか気になった。

木と言えば一般的には茶色を想像するが、シラカバの木は白い。

インターネットで調べてみると、確実なものに行き届くことはできず、仮説の域をでるようなものはなかったが、明確そうなのはシラカバの白いものの成分は「ベチュリン」という成分ということで、抗菌効果があったりシラカバを守っているのは確かなようだ。

シラカバが白くなるのは寒冷地で、温暖なところなら白くならないとかいろいろな情報があったが、中でも面白そうだと思った仮説が、隣のシラカバの木に光を反射させ、相互に光合成を促進させるというものがあった。


真偽のほどは定かではないが建築に置き換えると面白くなるのではないか。

例えば、壁も屋根も白い建物をデザインしたとする。

廻りが建物に囲まれた旗状敷地なんかに建ったとする。

壁はともかく、屋根に関しては暗めのものが一般的ではあるが、なぜ暗めなのかは汚れが目立つからとか、当時の屋根材は瓦を使っていて焼いたりする過程で暗めなものになった名残だったともいわれている。

シラカバの木の仮説に倣えば、周りに建物で囲われた建物を明るくするためのレフ板のような効果を期待して白くすることによって、この家に住む人も、周りに住んでいる人も明るく健康的に過ごすことができる、ということも言えるかもしれない。(鏡のような全反射だと直射日光が乱反射して大変だろうが、白であれば全体がぼわっと明るくなるのが期待できる)

そもそも屋根は熱を吸収する黒よりも、反射をする白のほうが有効、という言い方もできる側面もある。

光の当たりにくいような敷地も、シラカバの木の仮説のような自然のメカニズムを用いて解決していく、というプロセスをもう少し研究したい昨今です。


(尚、今回あくまで仮説というか、インターネットの不確かな情報を相手にしているのは、自然のメカニズムを正確にとらえる必要もあると思っている反面、どこかで私自身が誤読してもいいんじゃないかと思っている節があるからである。正確な情報でも曖昧な情報でも建築のデザインとして、一つの解法として成り立っているならべつにいいんじゃないかと思っている。別に自然を完全に再現する必要はないのだから、正確な情報と曖昧な情報でもデザインのフックが増えたほうが面白いものができるような気がしている)

hatoba.atelier     ハトバアトリエ

独立を夢見る副業デザイナー。

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